フランス語翻訳 J-French

【前置詞 a' 】
今回は、仏語作文でポイントとなる前置詞のうち、場所や時間、所有を表す「a'」を取り上げます。 特に場所を表す「a'」に注目したいと思いますが、場所を表す前置詞は「a'」以外にもたくさんあります。
◆ J’habite a' Tokyo.(「a'」私は東京に住んでいます。)
◆ Elle va en France.(「en」彼女はフランスへ行きます。)
◆ Tes livres sont sur la table.(「sur」君の本は机の上にあるよ。)
◆ Il est entre dans un restaurant.(「dans」彼はレストランに入った。)
などなど、使い分けるのはなかなか大変です。どの前置詞を使うかは、意味はもちろん、 動詞や後ろに来る固有名詞との組み合わせなどで決まります。そして、ある文章に違う前置詞を使う事で、 微妙なニュアンスの違いを出す事も出来るのです。
@ Elle a couru a' moi.
A Elle a couru ver moi.
上の2つの文章、違いは「a'」と「ver」という前置詞だけです。 この文章では、2つの前置詞はともに方向を表わす役目を果たしていますが、実際に訳してみると次のようになります。
@ 彼女は私に駆け寄った。
A 彼女が私のほうに走って来た。
「Elle a couru」は、「彼女が走って来た」という意味ですが、 @の「a' moi」のほうが、Aの「ver moi」よりも直接的で速い運動を表わすため、このような訳の差が生まれます。@の文章には緊迫感がありますよね。ではもう1つ。
@ J’ e'tais a' la maison.
A J’ e'tais dans la maison.
違いは「a'」と「dans」、やはりどちらも場所を表わしています。 「J’e'tais(私は〜だった)」の次に場所を表わす前置詞が来ると「私は〜にいた」という意味、 「la maison」は家という意味ですから、一見どちらの文章も、「私は家にいました」となりそうですね。 しかし、もしあなたが警察官相手にアリバイを主張している最中だった場合、前置詞を慎重に選ばなくてはなりません。 何故なら、この2つの文章、あなたがいた場所が微妙に違う可能性があるのです。
@ 私は在宅していました。
A 私は家の中にいました。
つまり、@は、あなたはもしかしたら庭にいたかも知れないし、ガレージにいたかも知れませんが、 Aは、確実に家の建物の中にいた、という意味なのです。
このように、たった1つの前置詞が違うだけで、話の細部が変わってきます。
皆さんが万一フランスで警察官のお世話になるような事があったら、前置詞に気を付けて話をして下さいね!Copyright(C)All rights reserved■