フランス語翻訳 J-French

"フランス語 名詞・形容詞の性の一致について"

【名詞・形容詞の性の一致】

日本語や英語は違いますが、名詞に男性や女性、中性がある言語があることは比較的よく知られているでしょう。フランス語名詞には中性はなく、男性名詞と女性名詞があります。簡単な単語を次に挙げてみます。

◆ 男性名詞 : 山(montagne)、電車(train)、事務所(office)など

◆ 女性名詞 : 海(mer)、自動車(voiture)、家(maison)など

名詞の性を決める規則は特になく、語源のラテン語の性を踏襲しているものがほとんどです。初めてフランス語を学習する際、この名詞の性を覚えるのはなかなか厄介に思えますが、この性は、長文読解の時に、 ある形容詞が掛かっている名詞はどれなのか、見分ける場合にとても便利なものです。例えば次のような2つの文があったとします。

◆ Dans la salle, il y avait un garcon et une fille grande.

◆ Dans la salle, il y avait un garcon et une fille grands.

上の2つの文は、最後の「grand」(大きい)という形容詞が、「grande」か「grand」か、という点だけが違います。その直前の「fille」までを直訳すると、このようになります。

Dans la salle, il y avait un garcon et une fille

教室には 〜がいた 1人の男の子 と 1人の女の子

最後の「大きい」という形容詞まで含めて訳してみるとこうなります。

◆ 教室には1人の男の子と、1人の大きい女の子がいた。

◆ 教室には大きい男の子と女の子が1人ずついた。

何故このような違った文になるのか、考えてみましょう。この場合、「un garcon」は男性名詞、 「une fille」は女性名詞です。フランス語では、形容詞は、掛かる名詞の性・数と一致するという原則がありますので、 形容詞「grand」の形から、どの名詞に掛かっているのかが判るのです。

◆ Dans la salle, il y avait un garcon et une fille grande.  
「grande」は「grand」の女性形。女性名詞の「une fille」にだけ掛かる。

◆ Dans la salle, il y avait un garcon et une fille grands.  
「grands」は「grand」の複数形。「un garcon」「une fille」両方に掛かる。

いかがでしょうか? これは単純な例文ですが、この性数一致の原則をきちんと覚えておくと、 難しい長文読解の時にも意外と役に立ちます。フランス語は難しいと思われがちですが、 こうした基本的なルールさえ押さえておけば、あとはパズルを解くような感覚で習得出来るのではないでしょうか。


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