フランス語翻訳 J-French

【ガリシスム(フランス語法)】
フランス語を学ぶ外国人にとって、文法はかなり厄介な科目です。文法が得意とされる日本人でも、英語や他の言語に比べると複雑な文法には、面食らうことが多いようです。 その最たるものに、「ガリシスム」と呼ばれる文法があります。古代ローマ時代、フランス一帯はガリア地方と呼ばれていました。2003年に日本でも公開された、モニカ・ベルッチ出演作『ミッション・クレオパトラ』という、フランス映画をご覧になった方はいらっしゃるでしょうか? この映画は、ガリア人の主人公が、シーザーを相手に奮闘するコメディですが、古代ローマの支配へのフランス人(ガリア人)の反発を描いた、フランスの人気コミックが原作です。
話が横に逸れましたが、ガリシスムとは、このガリア、つまりフランス語に特有の語法のことです。
◆ Ca y est.
これはフランス人がよく言うフレーズの1つです。「これでよし」とか「その通り」などと訳します。 y は、場所の副詞だったり中性代名詞だったり、様々な用法がありますが、この場合の y の意味は漠然としています。フランス語学習者は、慣用句としてフレーズを丸覚えするしかありません。
他にガリシスムの y には、次のようなものがあります。
◆ J’y suis. (わかった)
◆ Allez-y ! (さあ! など)
◆ y aller (振舞う)
◆ il y a (〜がある)
上記以外にもたくさんありますが、これらの y には、明確な意味はありません。同じガリシスムとして説明されるものに、 enという前置詞があります。
◆ J’en ai assez. (もうたくさんだ)
◆ C’en est trop. (あんまりだ)
◆ s’en aller (立ち去る)
などです。こうしたフレーズや単語を、日常会話の中で使いこなせるようになると、フランス人と会話していて「おっ、やるな、この日本人」と一目置かれるようになるかもしれません(?!)
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